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vol.30

dフォトヒント

写真家きょん♪さんに聞く、
カワイイ写真の撮り方

生活感を隠して子どもをオシャレに撮る方法は?

子どもの写真をお家で撮ろうとすると、どうしても家の生活感が出てしまい、上手に撮れない…。そんな悩みを解消すべく、ゆるかわ写真家きょん♪さん(川野恭子さん)に、おうちで写真を撮影するときに、生活感を出さずに済むコツや構図について教わりました。

シンプルな床や壁、天井を背景に

簡単に生活感を隠した写真を撮るためのコツのひとつ目は、散らかっている場所や物がある場所を避け、シンプルな床・壁・天井を背景にして撮影すること。

これなら、写真を撮るためにお部屋を片付ける手間が省けます!

背景が床・壁・天井の場合

「寄り」で撮って、背景を少なく

きょん♪さんが教えてくれた、もうひとつのコツは、子どもに寄って背景を少なくすることで、生活感を隠す方法。

少し離れた場所から撮った写真には、子どもの背景にちらかったままのテーブル周りが写ってしまい、雑然としています。一方、「寄り」で撮った写真では、大きく写った子どもの後ろにテーブルなどが隠れて、すっきり(下画像参照)。

「子どもに寄って顔をアップにして撮影すると、背景のことを考えなくていいので、とても楽ですよ」(きょん♪さん 以下同)

上・寄らずに撮影/下・寄って撮影

ちょっと余裕があるなら…

もし、少し時間と気持ちに余裕があるなら、写る範囲だけ片付けるのもオススメだそう。撮影時の部屋の様子もわかるので、おうちの思い出にもなりますね。

上・片付ける前/下・片付けた後

まんなか構図と三分割

被写体を真ん中に置くシンプルな構図を撮りがちですが、これはあまり良くない構図と言われています。しかし、きょん♪さんによれば、この構図がすべて悪いわけではなく、オシャレに見えるコツもあるそう。

「まんなか構図は頭上の余白に注意が必要です。余白が多すぎると、オシャレに見えません」

まんなか構図 顔をアップにして撮る

余白がほとんどないまんなか構図。顔のアップをまんなか構図で撮る場合、おでこが切れるくらいでもいい。

まんなか構図 全身を撮る

全身を撮る場合、頭上と足元の余白が同じくらいだとバランスがとれる。

さらに、バランスが良いと言われているのが三分割法。画面を3分割したとき、1:2(もしくは2:1)になる場所に被写体を収める構図です。

三分割

被写体が中心にあるより、背景と馴染んだ雰囲気のある写真になる。

三分割 顔が向いている方に余白がある

写真の左側3分の1に子どもの顔があり、顔の向きに余白があります。

「見つめている先が余白になっていると、先を見ている感じがして、素敵な写真になります。窓際などで目が輝いていたら最高!」

スマホのカメラ設定でも、「グリッド表示」をONにすると、ファインダーを三分割するガイドラインが表示されて、簡単に三分割法の構図で撮影することができるそう。また、床や地面を水平に撮影したい場合にも、グリッドが役に立ちます。

背景をどこにするかを決めたら、構図も工夫してみましょう。

素敵なフォトブックの作り方

撮った写真をフォトブックとして残すのも楽しいですよね。きょん♪さんに、センスのいいフォトブックを作成するためのポイントも教えていただきました。

ポイントは、フォトブックを作るとき、映画のように起承転結を考えること。

「運動会のようなイベントのフォトブックを作るなら、自分が映画監督になったイメージで作ってみてください。映画には起承転結、つまり導入部分があって、盛り上がる部分があり、最後に収束していきますよね。写りが良いものや、お気に入りの写真だけをただ並べるのではなく、1日の様子を順序立てて説明するようなものだと、他の人が見るときに、わかりやすくなります」

それぞれ印象的なシーンを入れて構成するのも良いそう。

「たとえば、運動会の朝、お弁当の準備をしている写真からはじまって、お昼にみんなお弁当を食べている写真を入れると、お弁当のドラマができあがります。お母さんの気持ちや、子どもの喜んでいる姿がわかりますよね。お遊戯会なら、その前日に、早めにお迎えに行ったときに見た練習している場面を最初に。お遊戯会で使った飾りを最後のページに入れてみる。旅行なら、チケットの半券を入れるのも良いですね」

きょん♪さんのお話を聞いて、フォトブックを作りたくなりました。どんなフォトブックを作ろうかと考えるだけで、わくわくしてきませんか?みなさんもぜひ、フォトブック作りに挑戦してみてください。

(文・大熊マナミ)

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撮った写真はプリントしよう

スマートフォンのおかげで、いつでも気軽に撮影できるようになりましたが、その撮りたまった写真、プリントしていますか? 画面の中だけでなく、フォトブックやプリントなど、手に取れる形で残すと、宝物のように愛着が湧いてくるから不思議です。dフォトなら、月額280円でフォトブック1冊かL判プリント30枚を作れるので、宝物が毎月増えていく楽しみを味わえます。家に飾ったり、おじいちゃんおばあちゃんに贈ったり…と、思い出を見える形で共有するのも良いですよね。ステキな写真が撮れたら、ぜひ形に残してみてください。

川野恭子(きょん♪)

写真家。神奈川県生まれ。Steidl Book Award Japan 2016 ノミネート。システムエンジニアの職を経て、「空をより青く撮りたい」という思いからカメラを手にする。キッチンから野の花まで、日常の何気ない景色を独特の色と光で切りとる作風で女性からの人気が高まる。執筆や講師、トークショー、広告撮影など、多岐に渡り活動。最近では山に魅了され、山の美しさや、山をとおした死生観を女性ならではの視点で撮り続けている。横浜にて写真教室「Atelier photo* chocot 」を主宰。著書に『はじめてのデジタル一眼撮り方超入門』(成美堂出版)、『写真家きょん♪のふわっとかわいい「ゆるかわ写真」の撮り方ノート』(宝島社)、『子ども写真の撮り方手帖』(マイナビブックス)ほか多数。

文・大熊マナミ

出典 (mamatenna)